虚弱の夏旅行
ずいぶん長いことダウンしておりました。
8月の頭に、旦那さんと実の母とで家族旅行に行ってきたのです。
慢性疲労症候群になってから初めての県越え旅行です。普段は最寄りから出ることも稀なのですが…!
リュックに最小限にした荷物すら重かったのが敗因でした。
かなりマイナーな、温泉津の長命館というお宿に宿泊。築400年の木造三階建てのお化けでも出そうな場所です。
そこの経営する温泉の元湯に浸かり、この体調不良を少しでも良くしようと思っていたのですが、湯温がまさかの45℃。
煮えてしまいそうなお湯の熱さにたじろいでいたら、地元のご婦人に入り方をレクチャーしてもらいました。
まず、肩から掛け湯をする。足ばかり掛けてしまうと酔うそうで、重荷肩から掛けます。そして、冷水をひざ下にビシャビシャかけたら、一気に肩まで入ってしまう!というものでした。
熱く感じるのは足だけだから、という先人の言葉を鵜呑みにしてついに入浴。
普段38℃くらいのぬるめのお湯に長く浸かるのが日課だったので、かなりの冒険でした。
40秒ほど浸かったところで、先人がもう出なさいと言ってくれました。あまり長く浸かる温泉ではなく、短く何回も浸かるのだとか。効き目は分かりませんでしたが、地元の方に教えてもらったやり方で入れたことに満足でした。
鬼太郎電車にも乗りました!
この日も暑くて、日本酒ソフトクリームというものを食べながら歩いていたらくらくらしてしまいました。
帰りは岡山から新幹線でビューっとひとっ飛び。
次の日からしばらく、トイレくらいしか行けないくらいの疲労感に襲われました。
気を張っているから、旅先ではなんとかなるものの、安心できる我が家に着くともう気が抜けてしまいました。
目は覚めているけど、動こうとしても身体が動かない。5歩も歩いたら着くはずの台所にもたどり着かずに、昼ごはんもひとりで用意できずに家族の帰りを待つ日々。
一番わかりやすい慢性疲労症候群の症状のひとつである、倦怠感、だるさ。いつも無理してしまうとすぐこうなるのに、頭がまだ受け入れられないから余計に辛い。
若くて身体が自由に動いていた頃を思い出して悲しくなったり、スマホで無料マンガを読んだり、情け無いことしかできない。そういうものだと何回も調べて読んでも、実際にそうなると世界の終わりのような、身内全てのような足手まといの様な気がしてしまう。
このうつっぽさも症状の内だから、この気持ちとも付きあってゆかなくてはなりません。
自分の心コントロールが効かないので、気持ちを律する指導書が必要。
「考えない練習」や、「心がスーッと晴れる感覚の心理学」など買いだめておいたものを細々と読む。あんまり理解できないけれど、悩みを解決する思考と、くよくよとただ辛いと思うだけの思考は違うと書いてあった。
少しづつ、少しづつ、身体も心も意地を張らずに良くなりますように。
旅行から帰って、黒猫のまままを迎えにゆく。何回も旅行で居なくなるけど、必ず帰ってくると約束したからか、帰ってからも甘えずにいつものまままだった。
猫の方が気持ちが強いのかもしれない。